パラ陸上小野寺萌恵選手 特設応援ページ
パリ2024パラリンピック競技大会の車いす陸上日本代表選手団の1人として岩手県紫波郡の小野寺萌恵選手が選ばれました🎉本当におめでとうございます㊗️
小野寺萌恵選手 インタビュー
− 陸上競技を始めたのはいつですか?
初めて車いすで「走る」体験をしたのは、小学校2年生です。そのときはレーサー(競技用車いす)ではなく、ふつうの車いすでした。それから体験会などがあれば参加したりして、6年生のときに初めてレーサーに乗りました。当時私は水泳をしていたのですが、リハビリとしてはいいけれど、タイムを伸ばしたり、大会に出るといったことは難しくて。陸上のほうが、目標を持って楽しんでできそうだなと思いました。
− 本格的にアスリートを目指すようになったのは?
中学生のとき、ロンドンで開催された世界パラ陸上(2017年?)の動画を見たのがきっかけです。どうしたらこんなふうに速く走れるようになるんだろう、と感動して「陸上をやりたい」と両親に伝えました。でも最初は反対されたんです。「どうせ途中でやめちゃうでしょ」って。その言葉を受けて「いや、絶対やめないし、世界に行くから」と宣言したのを覚えています。でも正直、本気で「世界に行く」とは思っていなかったかも(笑)。
− それが「本気」に変わっていったんですね…
いろんな「機会」を与えていただいたことも後押しになりました。「パラ駅伝(2017、2018)」もそのひとつ。障害のあるランナーと健常者ランナーがひとつのチームになって襷をつなぐ駅伝で、中学1年から2年連続で参加しました。また、中学2年生のときには、レーサーに乗って車いす陸上の大会に初出場。こうした競技会やイベントが次々あって「練習しないといけない環境」だったのが良かったのかもしれません(笑)。当時はまだレーサーも他の選手と共用でしたし、周りは自分より速い選手ばかり。「追いつきたい、負けたくない」という気持ちも、モチベーションの向上につながったと思います。
−今では全国、そして世界で戦うアスリートのひとりになりました
パラアルペンスキーの金メダリストで、車いす陸上でもオリンピックに出場した村岡桃佳選手をはじめ、たくさんのアスリートから刺激を受けています。私には専門のコーチがいないので、練習の仕方や調整の仕方を相談することも。村岡選手に「どんなふうにスタートしたら速くなれますか?」と相談して、実際の動画を送ってもらったこともありました。
−トヨタカローラ岩手からスポンサーの打診があった時、どんな気持ちでしたか?
2023年に、トヨタカローラ岩手さんのCM(シーズンクリッピング )に出演させていただきました。そのご縁があったので、CMの第二弾でもあるのかな?と話を伺ったらスポンサー契約のお話で、すごく驚きましたし、嬉しかったです。パラアスリートは企業に所属し、その企業からのバックアップで活動している人が多いのですが、私は障害者の就労支援事業所に通いながら活動しているので、スポンサー契約というかたちで支援いただけるのはとてもありがたいです。
【15秒CM】パラアスリート/小野寺萌恵 シーズンクリッピング2023
【WEB限定フルCM】パラアスリート/小野寺萌恵 シーズンクリッピング2023
−これからの目標を教えてください
自分のベスト記録(100m18秒46=世界ランキング3位)を更新したいです。大会で順位を残すより、タイムが伸びるほうが嬉しい。そのために、いろんな方法を模索しているところです。
−レーサーに乗って、怖いと思うことはないですか?
よく聞かれるんですけど、思い切り転んだりして「痛い」はあるけど「怖い」とは思わないです。もっともっと速く走りたい、という気持ちのほうが大きい。風を切って、トップスピードに乗って走る感覚がすごく好きなので。
−いつも行っているリラックス方法や好きな食べ物はありますか?
音楽を聴くのが好き。特に大会前は、buck numberの「水平線」をよく聴いています。好きな食べ物はパスタ。今ハマっているのはカルボナーラで、ハマるとしばらくそればかり食べちゃうところがあります(笑)。あとはメロン。遠征先でメロンが登場すると嬉しい。スイス・ノットウィルで開催された「WPA(ワールドパラアスレチックス)グランプリ」に出場する日、宿泊先の朝食にメロンが出てたくさん食べたのですが、自己ベストを出せたのはそのおかげだったかもしれません(笑)。
−最後に、このインタビューを読んでいるみなさんにメッセージを
試行錯誤しながら、自分にできることを頑張っています。まだまだ試行錯誤の途中で、ポジションや漕ぎ方などいろいろな方法を試しているところ。すぐには結果につながらないこともあるかもしれません。長い目で応援してもらえたらうれしいです。
小野寺萌恵さんプロフィール
プロフィール
名前:小野寺 萌恵(おのでら もえ)
所属先:あすなろ屋羽場店
生年月日:2003年12月30日(20歳)
出身地:岩手県紫波町
競技種目:車いす陸上競技 女子 100m、400m、800m
クラス:T34(脳性まひ)
■主な戦績
2021年3月「日本パラ陸上競技選手権大会」100m、400m、800m優勝
2023年4月「日本パラ陸上競技選手権大会」100m、400m、800m優勝
2023年6月「ジャパンパラ陸上競技大会」100m、400m、800m優勝 ※全種目大会新
2023年7月「世界選手権」100m5位、800m6位
所属先:あすなろ屋羽場店
生年月日:2003年12月30日(20歳)
出身地:岩手県紫波町
競技種目:車いす陸上競技 女子 100m、400m、800m
クラス:T34(脳性まひ)
■主な戦績
2021年3月「日本パラ陸上競技選手権大会」100m、400m、800m優勝
2023年4月「日本パラ陸上競技選手権大会」100m、400m、800m優勝
2023年6月「ジャパンパラ陸上競技大会」100m、400m、800m優勝 ※全種目大会新
2023年7月「世界選手権」100m5位、800m6位
FROM TOYOTA COROLLA IWATE~インタビューを終えて~
代表取締役社長 塚原孝一
小野寺さんにもご出演いただいた「シーズンクリッピング」は、身近な"しあわせ" 身近な"愛情" 身近な"英雄" などにフォーカスしたプチドキュメンタリーで、創立60周年(2022年)をきっかけに制作したもの。今回、そのご縁が発展し、当社初となるアスリート個人とのスポンサー契約締結に至りました。
小野寺さんが、車いすというモビリティを使い社会に可能性を発信している姿は、当社の「安心安全最適なモビリティを提供し、県内で一番元気な会社になろう」というビジョン、そしてトヨタ自動車の「可動性を社会の可能性に変える」というビジョンにもつながっています。そんな想いを重ねながら小野寺さんをサポートし、その挑戦する姿に私たちは勇気づけられる。そんな関係を長く、続けていきたいと考えています。
小野寺さんが、車いすというモビリティを使い社会に可能性を発信している姿は、当社の「安心安全最適なモビリティを提供し、県内で一番元気な会社になろう」というビジョン、そしてトヨタ自動車の「可動性を社会の可能性に変える」というビジョンにもつながっています。そんな想いを重ねながら小野寺さんをサポートし、その挑戦する姿に私たちは勇気づけられる。そんな関係を長く、続けていきたいと考えています。
営業本部 DX・ブランド推進室 室長 菅原浩二
私の子どもも障がいがあり、車いすを利用しています。小野寺さんの挑戦する姿は、自分の息子の10年後にも重なり、個人的にも思い入れがあります。車いすは移動をサポートするモビリティで、私たちが扱っているクルマと通じるところがある。小野寺さんが実際、練習や大会への移動にトヨタのクルマを使っていただいているので、その面でもサポートさせていただけたらと思っています。
活動報告レポート
KOBE2024大会レポート
昨年8月のパリ世界パラ陸上競技選手権大会に比べると、落ち着いて競技することが出来たと感じていますが、100m決勝で、目標としていた2位(パリパラリンピック内定)に入れなかったことがすごく悔しかったです。
今後、体幹や筋力トレーニングとスタートの強化等に取組み、100m18秒台の走りが出来るよう取り組みたいです。
今後、体幹や筋力トレーニングとスタートの強化等に取組み、100m18秒台の走りが出来るよう取り組みたいです。