阿部:
私は店舗のエンジニアリーダーです。通常店舗では、4~5名のエンジニアが在籍しており、そのチームの統括をしています。主に、車の故障診断や部下の育成指導を主な業務としていますが、多忙時には普段メンバーに任せている車検や点検業務も臨機応変に行います。リーダーになるまでには、早くても5~6年は必要だと感じます。
三浦:
私はチームメンバーの一人である自動車検査員として働いています。点検・車検・重整備(エンジンのばらしやミッション整備)が主な仕事です。2018年に入社しましたが、 先輩が二人しかいないので、早くも中堅ポジションを任せて頂いているなと感じますね。まだまだわからないことが多いのですが、先輩のフォローをしながら後輩のケアも 欠かしません。臨機応変に対応する場面が多く、大変ながらもやりがいを感じます。
阿部:
初めて会ったのはいつだったかな?
三浦:
私が専門学校生のときです。技能五輪(※)に出場するときに、阿部さんは本部で技術トレーナーをしてくださっていました。トレーニングの内容は、故障診断をしたのちに故障の可能性や原因を特定できるようにするというものでした。
※技能五輪:技能五輪全国大会は、国内の青年技能者(原則 23歳以下)を対象に、技能競技を通じ、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性及び必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成に資することを目的として実施する大会であり、昭和38年から毎年開催されています。幅広い職種を対象とする、唯一の全国レベルの技能競技大会です。偶数年度の大会は、翌年に開催される技能五輪国際大会〈唯一の世界レベルの技能競技大会(隔年開催)〉の選手選考を兼ねています。
※技能五輪:技能五輪全国大会は、国内の青年技能者(原則 23歳以下)を対象に、技能競技を通じ、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性及び必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成に資することを目的として実施する大会であり、昭和38年から毎年開催されています。幅広い職種を対象とする、唯一の全国レベルの技能競技大会です。偶数年度の大会は、翌年に開催される技能五輪国際大会〈唯一の世界レベルの技能競技大会(隔年開催)〉の選手選考を兼ねています。
阿部:
そうだったね。故障原因に関するデータベースはあっても、データを使いこなすには経験値や経験則がないと難しいから最初は大変だよね。
三浦:
阿部さんも専門学校の先生も現場を知り尽くしていらっしゃるので、コンピューターデータベースを使った診断方法とはいっても非常に実践的な学びでした。それでもやはり大変で、学校では毎日 20:00まで残ってトレーニングしていましたよ。
阿部:
故障した車両を診断して「完治」したときが嬉しいです。「完治」はトヨタ自動車ならではの言い回しかもしれないですね。私たちは、「自動車整備士は車の医者」と捉えてい ます。車の医者としては、自分はまだ五合目あたりだと感じます。トヨタのメーカーに限っても知識不足を感じますしね。新しい技術、装備、性能に関する知識を、常にアップ デートする必要があります。
一口に車の故障といっても、まったく同じ原因になる場合はほとんどありません。例えば「骨折した」と一言でいっても、どの箇所を・どのような経緯で・どのくらいの被害がでているのかは個々で違いますよね。それと同じで、「車の医者」として日々技術や知識を磨き、高級車・一般車などの車種を問わず「完治」させる力をつけるのがやりがいです。
一口に車の故障といっても、まったく同じ原因になる場合はほとんどありません。例えば「骨折した」と一言でいっても、どの箇所を・どのような経緯で・どのくらいの被害がでているのかは個々で違いますよね。それと同じで、「車の医者」として日々技術や知識を磨き、高級車・一般車などの車種を問わず「完治」させる力をつけるのがやりがいです。
三浦:
私はできる仕事が日々増えていくのが楽しいです。最近は重整備を任せてもらえるようになりました。重整備は、特にエンジンをバラす作業が面白いです!
阿部:
わかる! エンジンのヘッドボルトを緩めたときに「カキンッ♪」という音がするけど、その時に独特の匂いがするんだよね。個人的にはそれがたまらない。
三浦:
あ~わかる気がします。最初は不自然な匂いだなと感じていましたが、二回目以降は、この作業をしているときの独特の匂いであることがわかり、音がすると少しテンション が上がります。
阿部:
そういえば、三浦君はもともと車に興味があったの?
三浦:
実は、高校生の頃まで車でまったく興味がありませんでした。就職活動をしていたとき、最初はカローラ岩手の事務職を希望して応募しようとしたんですよ(笑)。でも、そのと きは本社事務は募集していないとのことで断念しました。そのあとに車の整備職志望で再応募し、まずは、カローラ岩手が勧めてくれた自動車専門学校に通うところからスタートしました。二戸まで毎日電車で二時間かけて通いました。両親には高校を卒業したら働くよう言われていたのにも関わらず、自分の意志を通したので、辛くても絶対負けたくないと思いながら頑張りました。
阿部:
すごく良い話だよね。でももともと車には興味なかったんだ(笑)。私は逆に、幼い頃から車が好きだったんだよね。車がなぜ動いているのかなどとても気になるような子どもだったから、自動車整備士という仕事はとても合っていると思う。
三浦:
あ、待ってください、そういわれると自分も車が好きな子どもだったかも。記憶がないくらい幼い頃なんですが、両親が車を買い替えようとしていたときにアリスト(トヨタの旧車)にしてほし いと駄々をこねて困らせ、結局根負けして買ったと聞いたことがあります。全然覚えていないんですけど(笑)
阿部:
1位)国家1級自動車整備士の資格を取れたこと
2位)車を完治させたときに「ありがとう」と言ってもらえたこと
3位)お客様に、自分を指名してもらえるようになったこと
国家1級自動車整備士の資格は、2級の資格を取得してから3年以上の整備経験がなければ受験資格を得られません。学科試験で合格したあと、口述試験、実技試験と段階的に試験が実施されますので一年がかりで取り組みます。資格を取得できてなぜ嬉しいかというと、資格手当を頂けるなど待遇面が良くなることは勿論ですが、それ 以上に、勉強過程で自分が知らなかった知識や技術などを習得できたことに大きな価値を感じています。車のことだけではなく消防法や安全対策についても学べるので、 それまで断片的に知っていたことが体系化できたことは大きな財産です。
2位)車を完治させたときに「ありがとう」と言ってもらえたこと
3位)お客様に、自分を指名してもらえるようになったこと
国家1級自動車整備士の資格は、2級の資格を取得してから3年以上の整備経験がなければ受験資格を得られません。学科試験で合格したあと、口述試験、実技試験と段階的に試験が実施されますので一年がかりで取り組みます。資格を取得できてなぜ嬉しいかというと、資格手当を頂けるなど待遇面が良くなることは勿論ですが、それ 以上に、勉強過程で自分が知らなかった知識や技術などを習得できたことに大きな価値を感じています。車のことだけではなく消防法や安全対策についても学べるので、 それまで断片的に知っていたことが体系化できたことは大きな財産です。
三浦:
1位)故障診断中、配線図をみながら一人で原因を特定できたこと
2位)お客様から指名されたこと
3位)先輩に褒められたこと
1位については、飛び込みの依頼に対応したときのことです。リーダーが不在だったのでやむを得ず私が対応したのですが、無事故障の原因を特定できたこと、一人でやりき れたことが大きな自信に繋がりました。2位については、本当は他の人に割り振られるはずだったのに、お客様が自分を指名してくださったという経緯がありなおさら嬉しく感じました。そのお客様は以前私が対応したことがあり、そのときに名前を覚えて頂けたのかもしれません。これからも指名してくださるお客様を増やしたいです。
2位)お客様から指名されたこと
3位)先輩に褒められたこと
1位については、飛び込みの依頼に対応したときのことです。リーダーが不在だったのでやむを得ず私が対応したのですが、無事故障の原因を特定できたこと、一人でやりき れたことが大きな自信に繋がりました。2位については、本当は他の人に割り振られるはずだったのに、お客様が自分を指名してくださったという経緯がありなおさら嬉しく感じました。そのお客様は以前私が対応したことがあり、そのときに名前を覚えて頂けたのかもしれません。これからも指名してくださるお客様を増やしたいです。
阿部:
先輩に褒められたことが3位って、なんかかわいいな(笑)
三浦:
「褒められたいタイプ」なんです、自分(笑)。でも嬉しくなってすぐ浮かれちゃうので、チームのみんなもそれをわかっているのか、あえて褒めないようにしているようで悲しい です…。
三浦:
順位つけるのが難しいですね…。3つもないので2つ挙げます。
1位)重整備の仕事に慣れておらず、連続対応すると体力的に限界を感じてしまうこと
2位)お客様のご用命を規定時間内で対応できなかったこと
1位は慣れの問題もあると思いますが、まだまだ経験不足で、連続対応するとすごく疲れてしまいます。連続して依頼されるのは営業担当に信頼されているからだと聞いたので、それは嬉しいのですが…。2位の時間内で仕事が完了しなかったときは、お客様に対する申し訳なさや技術不足を痛感しました。
1位)重整備の仕事に慣れておらず、連続対応すると体力的に限界を感じてしまうこと
2位)お客様のご用命を規定時間内で対応できなかったこと
1位は慣れの問題もあると思いますが、まだまだ経験不足で、連続対応するとすごく疲れてしまいます。連続して依頼されるのは営業担当に信頼されているからだと聞いたので、それは嬉しいのですが…。2位の時間内で仕事が完了しなかったときは、お客様に対する申し訳なさや技術不足を痛感しました。
阿部:
重整備は、エンジニアとしての育成上、3年目くらいの人に経験を積んでもらいたい仕事だからなあ。スキルの幅を広げてもらいたいから、あえてリーダーが割り振っているという事情もあると思います。楽に進められるコツがあるのでそれをつかむことがポイント。作業の効率化を常に頭の隅に入れながら経験を積めばきっとわかってくるよ。
三浦:
先輩方が教えてくださったことを意識しながら取り組んでいるつもりですが、自分の作業はまだまだ無駄が多いと感じます。アドバイスありがとうございます!
阿部:
そうだね、前向きに頑張ってみて。 私もワーストというほどのものはないんだけど、大変だと感じることは1つあります。
1位)お客様に理解して頂くための表現や伝え方を考えること
1位)お客様に理解して頂くための表現や伝え方を考えること
三浦:
私も経験があります。伝わらなくてとても歯がゆいです。
阿部:
車の構造的な仕組みの話をするとき、専門用語をご存知の方は滅多にいらっしゃいません。そのため可能な限り、日常的な身の回りのものに例えながら説明するようにしています。お客様は不具合の原因がわかると納得してくださるので、頑張って努力しています。
三浦:
専門学校時代に、トレーナーとしてご指導頂いた際に凄さを実感しました。問診~車の診断~完治~説明までの流れがとてもスムーズでしたし、問診の引き出しが多く説明も丁寧でわかりやすい。お世辞でもなんでもなく、阿部さんを見て「目指すべき姿はこれだ!」と強く感じました。阿部さんのお手本と自分を比べることで、改善ポイントについても理解できたのでとても勉強になりました。
阿部:
常に上を目指してほしいです。私もそうだったのですが、私が三浦君と同じ立場だったときの技術トレーナーも国家1級自動車整備士でした。トレーナーが持つ技術と知識に圧倒され、これぞ一流と感じ、自分の目標とした経験があります。
三浦:
まったく同じ経験をしていて驚きました。阿部さんのおかげで高い目標に挑戦する自分になれました。
阿部:
三浦君も、後輩が追いかけたくなる存在になれるよう頑張ってね。そうやって先輩の背中を追いかける文化が継承されていくのだと思っています。 ちなみに今の私の目標は、「トップクルー」の資格を取ること。エンジニアリーダーと技術リーダーの中間として「トップクルー」が位置付けられています。車の安全装置など について詳しく学べるし、より深く装置や制御関係を勉強できるので、知識の深掘りや装着ができる良い機会になっています。知的好奇心をいつまでも強く持ち続けてほし いですね。
阿部:
もともと車が好きで、どの自動車販売店が合っているかと考えた末に、トヨタカローラ岩手を選びました。車の中でも、高級車よりは親しみやすい価格帯の車のほうが好きだったので、カローラであればと思いまして。実際には、高級車を含めた多種多様な車に触れられる環境であることがわかり、対応できる車種も増え、楽しさややりがいを感じています。あとカローラ岩手で働いている人たちは誰もが明るいので、いつも前向きな気持ちで仕事ができます。
三浦:
整備士なので整備の仕事だけだと思いきや、物品販売もさせて頂けるところが楽しいです。車を直しにいらっしゃったお客様に対し、おすすめの商品をご案内しています。 私はもともと物品販売も好きなんですよね。会社が定期的に表彰イベントを開催してくれるのでモチベーションも上がりますし。「タイヤ販売キャンペーンコンテスト」で目標 達成したときには手当を頂き、「やった!」と思いました。
阿部:
先輩には恵まれている環境だと思います。先輩の技術力は高く、それがしっかり継承されていると感じます。部下や後輩を育成指導することに対し、会社が資格取得のサポートや研修を積極的に実施してくれるため、先輩側も迷いなく教えられるのだと思います。一生ものの技術を身に着け、高い目標に向かって安心して挑戦できる会社です。 そんなに車に興味がなかった三浦君もしっかり結果を出しているので、高校生の方でも安心してご応募ください(笑)
三浦:
今では車好きですよ(笑)。先輩という追いかけたい目標が近くにいらっしゃったので、最初の頃、車にそこまで興味がなくても頑張れたんだと思います。 私の店舗が一番忙しいと言われていますが、そのなかでも先輩は余裕をつくって後輩指導にあたってくださいます。後輩の指導を嫌がったり面倒くさがったりする姿なんて見たことがありません。初めて学ぶことについては特にしっかり教えてくれますから、結果的に自分一人でできることが増え、自信に繋がっています。整備だけではなく、色々な経験ができるのも楽しいですね。みんな仲良く頑張る職場だなあと思います。
阿部:
そうだね、私は他の会社を見たことがないので比較はできませんが、とにかく明るい人達ばかりだと感じます。職場の雰囲気が気になる応募者の方も多いと思いますが、ぜひインターンシップなどで体験して頂きたいです。